オリンピックのゴルフ場の会場に異議
日本維新の会の松沢成文・参議院議員(前神奈川県知事)が11月29日に外国人記者
クラブで会見して「オリンピックの種目であるゴルフが埼玉県・川越市の霞が関カントリ
ークラブで行うことには問題がある。マラソン・競歩が猛暑対策で北海道に変更したが、
ゴルフの会場も変えるべきだ。そうでなければ死者が出たりして問題になる心配がある」
と訴えた。松沢氏は評論家の大宅映子さんなどと「ゴルフ改革会議を開き、霞が関カント
リー空ラブを会場にすることには異議を申し出て3年前に記者会見などもした。ところが
ルモンド、ロイターなどが取り上げただけで大きな反響を呼ばなかった。この秋にIOC が
マラソン・競歩を猛暑対策のために北海道に移すということが決まったことで、ゴルフ場
についても動かすべきだと再度、マスコミに訴えた。松沢氏は「IOCが場所を変更すれば
よいこと。気温など見ても川越はほかのところに比べて暑すぎる。ここを選んだJOCはお
かしい。霞が関の名前を高めるためにするとしか考えられない」と言っている。しかし、
あと8か月しか残されてない中で場所を変更するのは難しいだろう。松沢氏もそれは認め
ているが。
武藤事務総長はプロセスに問題があった
武藤敏郎・東京2020組織委員会事務局長(元大蔵省事務次官・日銀副総裁)は11
月15日に日本記者クラブで記者会見をしてマラソン・競歩の札幌開催について「決定し
たプロセスには問題があったが、結論はやむを得ない。あとは札幌開催を成功させるため
に全力を挙げるしかない。東京都には札幌開催の経費は負担させない」と述べた。それに
先立って11月14日に記者会見した森泰夫・組織委員会運営局次長も「この問題は明日
、武藤事務局長が話しますが、やむを得ないということです。アスリートファーストで運
営してゆきます」と述べた。
このほかこのオリンピック関係では11月27日に山下泰裕・日本オリンピック委員会
委員長が記者会見して「金メダルは30を目標にします。東京五輪の倍近くですが何とか
実現させます」と決意を述べた。
日経新聞の小河正義氏をしのぶジャーナリスト基金
17年11月に死去した」日経新聞編集委員の小河正義氏を記念して設立された「小河
正義ジャーナリスト基金」の第一回の助成者が決まり、日本記者クラブで表彰式がこのほ
ど行われた。受賞者は科学ジャーナリストの緑慎也氏と医療ジャーナリストの村上睦美氏
。助成金は30万円。基金の事務局は小河氏の同僚の元編集委員だった藤井氏が主宰して
いる環境金融研究機構。連絡先は藤井氏で電話
090−8728−2311
森美術館が未来と芸術展
森美術館は19年11月19日から20年3月29日まで「未来と芸術展:AI、ロボッ
ト、都市、生命―人は明日どういきるか」を開催している。AIなど最先端のテクノロジー
とその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築をとうして未来の都市、環境問題、
ライフスタイルなどのあり方を考える展示会である。都市の可能性など5つのセクション
で構成して100点を超えるプロジェクトや作品を紹介している。
なお、同館の南条史生館長は12月末で退任して特別顧問になり、片岡真美副館長が昇
格する。南条氏は06年から館長を務めていた。
日本記者クラブが創立50周年記念パーティー
創立50周年を迎えた日本記者クラブは11月1日に安倍総理などを迎えて記念パー
ティーを開いた。
追悼録
中曽根康弘・元首相
11月29日老衰で死去。享年101歳。
82年に首相になり5年務めた。首相在任期間は1806日で歴代7位の長期政権だっ
た。私が朝日新聞の前橋支局時代に1970年12月に行われた総選挙の取材で中曽根さ
んを取材した。当時は福田氏と激しい選挙戦を演じて、万年2位だったが、この時は福田
氏を抜いてトップになった。我々マスコミの見通しは誤った。その時の中曽根氏の選挙戦
は「必ず福田を抜いてトップになる」という意気込みが末端まで届いていた。
岸曉(きし・さとる)三菱銀行頭取
11月15日じん不全のため死去。享年89歳。
群馬県出身で、遅れていた銀行の機械化とコンピューター化を進めた。
西崎哲郎・経済評論家
11月9日じん不全のために死去。享年91歳。
日本長期信用銀行(現新生銀行)の大野木頭取や鈴木副頭取が背任などで裁判になっ
ているときに、銀行幹部を支援して無罪を勝ち取った。
宮原巍(みやはら・たかし)登山家、ヒマラヤ観光開発社長
11月24日ネパールのカトマンズ近郊の病院で死去。享年85歳。
長野県・青木村の出身で日大山岳部OB。ネパールの選挙に出るなど活躍したが落選
した。
国正武重・元朝日新聞編集委員
11月21日敗血症のために死去。享年85歳。
政治部の編集委員として大平総理や伊東正義などを取材した。雑誌「世界」の湾岸
戦争の連載で日本記者クラブ賞を受賞した。
株主第一主義の見直しの動き
三井不動産の記者懇親会は一般紙、業界紙、アナリストなど毎年100社以上の記者を
集めて盛大に行う。今年は10月9日に三井不動産本社のホールで行われた。最初にあい
さつするのは菰田正信社長で最近の業績などを話した。「今年度も増収増益になり経営は
安泰です。国内では日本橋を中心にした街づくりが進んでおりコレド日本橋もオープンし
ました。海外でも米国や欧州も順調に進んでいる」と胸を張った。
次いで乾杯の音頭は岩沙弘道会長である。岩沙氏は「菰田社長が会社のことを述べたの
で私は経済界の動きについて話します。米国で大きな動きが出てきました。それは今まで
の株主第一主義の見直しです。米国の財界であるビジネスラウンドテーブル(181社で構
成)で株主第一主義を見直すという決議をしました。お客様、従業員、取引先、社会とい
うステークホルダーについて配慮することが必要である。株主については短期でなく長期
の視点で尽くす、ということが必要だ、と決めた。「これは大変なことです。米国の経済
界が日本のやり方が良いということで修正してきた」と話し乾杯した。
東レの日覚昭広社長は9月に経営塾が開いているフォーラムで講演して「米国でビジネ
スラウンドテーブルで株主第一主義の見直しが行われて経営者181人の署名を集めた。
長年大切にしてきた日本的経営がやっと世界的に世界に理解されてきたとの思いを強くし
た」と述べた。
東大経済学部が創立100周年記念の式典
東京大学経済学部ができて4月に100周年になることから10月25日に祝賀式典が
行われた。渡辺努・経済学部長が「大学院では経済専攻(10講座)とマネジメント専攻
(4講座)の2専攻制を整備するとともに学部では金融学科を加えた3学科制にして教育
と研究の充実に取り組んでいる」と述べた。次いで三村明夫・日商会頭(次の100年基
金募金委員長)が「創立100年はおめでたいが、これからの大学は何を発信してゆくか
考えていただきたい。経済成長を望むが、その一方で所得格差を生んでゆく。所得格差は
どの程度まで許されるのか。さらに金融が実物経済を振り回している。2014年からの
1万円札の渋沢栄一は初代の商工会議所の会頭でした。481の会社を作り600の教育
機関を作りました。この渋沢は利益を上げるには公益を考えなくてはいけないと言ってま
した。ぜひこうしたことも教育していただきたい」と述べた。次いで前日銀総裁の白川方
明・経友会会長がお祝いの言葉を述べた。そのあとで岩井克人・東京大学経済学部名誉教
授が「経済学を学ぶことの幸運、日本で経済学を学ぶことの使命」の講演をした後で祝賀
会に入った。雨の中で100人を超える人がお祝いに駆け付けた。
森美術館がAIなどの未来と芸術展
森美術館は19年11月19日から20年3月29日まで「未来と芸術展:AI、ロボッ
ト、都市、生命―人は明日をどう生きるのか」を開く。最先端のテクノロジーとその影響
を受けて生まれたアート、デザイン、建築などを通して近未来の都市、環境問題からライ
フスタイル、そして社会や人間の在り方を考える。
すでに報道した「塩田千春展:魂が震える」は6月20日から10月27日まで行った
が総入館者は666271人となり歴代2位の記録になった。30歳代以下が78%を占
めた。
辻源太郎・元トヨタ自動車副会長
9月23日老衰のために死去。享年98歳。トヨタ自動車の豊田英二氏に仕え、寡黙な
豊田氏に変わり広報マンとして記者に対応した。