2011.08.29 Monday
 

日銀総裁の米寿の祝い

 新聞記者のOBは時々会って昔話をする。現役の時代に特ダネを取ろうと競争した仲だが、今では酒を飲みながら和気アイアイに時を過ごす。NHKで広報局長をした瀬下英雄さんとは、日銀のクラブで一緒だった事と電波メディアの仕事でNHKの記者会見に出たことなどから今でも時々会う。瀬下さんが「日銀にいた時の仲間で、三重野康・元日銀総裁の米寿(88歳)の祝いをするので出ないか?」という誘いがあった。瀬下さんや時事通信の藤原作弥さん(元日銀副総裁)とは一度、三重野さんが日銀総裁になった時に昔の仲間と夫婦連れでお祝いをしたことがある。今回も瀬下さんと藤原さんが幹事になって5月20日に東京・丸ビルの35階にある「いなば十四郎」という日本料理の店でやる事になった。事前に聞いたところではこの店は昔NHKのそばにあって瀬下さんなどがよく行ったという。

 誰が来るのかは事前に知らなかった。会場に行ったら幹事の瀬下さんと藤原さんが会費の徴収をして席に着いた。隣に着いた人は初めてなので名詞を出したところ藤原さんと同じ時事通信のOKで土肥一忠さんだった。中心の席が空いていてそこに三重野さんと日経のOBの新井淳一さんが来た。三重野さんが来て、皆で乾杯をして近況を話した。三重野さんが総裁になった時に集まったのは、瀬下さん、藤原さん、読売の中村仁さん、産経の砂原和雄さん、共同の米倉邦久さん、東京新聞の藤田さんなどで当時の話が出た。私は三重野さんが営業局長の時代に久保田晃キャップの下で粟田房穂さんと一緒に回った事などを話した。

 三重野さんは最近の生活について「5年前に女房をなくして不便な生活をしています。いまだに何がどこにあるか分からないのです。日銀総裁は歴代、秘書と車と部屋が就いていたのですが、日銀の職員の汚職事件があってからこれがなくなって車も出ません。ある時、タクシーで会合に出たらセコムの飯田亮さんが『総裁がタクシーでは気の毒だ』というので部屋と車を着けてくれました。ありがたいことです。酒飲み仲間の東映の岡田茂さんや電通の木暮剛平さんなどが死にさびしくなります。しかし、酒は昔より飲んでいるかもしれません」と元気に挨拶をした。

 そのあとにネクタイの記念品を贈った。長生きをする亀の模様が入っているものである。各社のOBが11人集まった。最後に三重野さんも「長生きするのも大変ですが、がんばります」と話した。  

| 経済・財界 | 04:24 | - | - | pookmark |
2010.06.18 Friday


 菅総理誕生で米倉経団連会長との距離はどうなるのか?

 枝野幹事長が日本経団連に最初に挨拶

 民主党の菅直人副総理兼財務相が6月8日に総理になり、組閣を終えた。その前日の7日には民主党の幹事長に枝野幸男・行政刷新担当相が就任した。菅政権の下で米倉弘昌・日本経団連会長との関係はどうなるのか、が注目された。ところが枝野幹事長は8日に日本経団連に乗り込んで、米倉会長や中村芳夫・事務総長に挨拶した。10分間の会談であるが、この会談にほっとしたのは米倉会長だった。米倉会長は5月27日に御手洗冨士夫・キヤノン会長からバトンタッチを受けた時から、最大の課題は民主党政権とどのように意思疎通を図ってゆくかであったからである。

 御手洗会長に時は鳩山由紀夫総理と小沢一郎・民主党幹事長とはまったくといって話し合う余地が無かった。というのも鳩山総理は民主党の幹事長時代に御手洗会長に対して国会の代表質問で「キヤノンの偽装請負の問題で国会に参考人として招致すべきである」と当時の自民党の福田康夫総理に質問した。さらに枝野氏も安倍内閣の予算委員会の野党の筆頭理事の時に、御手洗経団連会長の国会への参考人招致を要求した。さらに民主党など野党4党は福田内閣の時代に御手洗会長の予算委員会への参考人招致を要求している。こうしたいきさつもあって御手洗経団連は民主党とのパイプが無いままに終わってしまった。御手洗会長はいろいろなルートで民主党とのパイプ作りをしたが、キヤノンの偽装請負問題が何かと障害になって実現できなかった。

 こうした中で日本経団連は政治献金について10年3月に中止することを決めた。御手洗経団連は自民党に対して約30億円の資金を出していたのに民主党には7千万円しか出していなかった。経団連の政策評価でこうした献金を決めていたが、民主党政権になってもこうした政策評価は変わらないままだった。経団連が鳩山政権に対して政策評価で問題にしたのは温暖化対策で2020年までに1990年対比で25%二酸化炭素を減らすという目標だった。例年なら9月に政策評価を出して、各企業に献金を勧めるが、09年には政策評価を延ばしてきていた。最終的にはこうした評価も中止して献金を中止せざるを得なくなった。

 奥田碩トヨタ自動車会長が日本経団連の会長時代に復活した政治献金は自民党に偏っている事で御手洗経団連会長の手で中止した。そうした中で誕生した米倉会長だけに民主党政権との対話をどのようにしてゆくのかが注目されてきただけに枝野幹事長の経団連への挨拶周りは注目してよいだろう。しかし、これで民主党との関係がよくなるかどうかは予断は許せない。

 御手洗経団連会長の誤算

 06年5月に奥田会長から経団連会長を引き継いだ御手洗会長は小泉純一郎総理から交代した安倍晋三総理と親密な関係を築いた。06年9月に誕生した安倍内閣は70%の支持率で小泉内閣と同様に国民から歓迎された。御手洗会長は憲法改正や愛国心などを育てる教育改革を進めようとした自民党政権に全面的に協力をした。自ら経済財政諮問会議の民間のメンバーになり自民党政権の政策作りと一体になっていった。安倍首相のべトナム、中近東5カ国訪問、インドへの訪問などには100人以上の経団連のメンバーを引き連れて同行した。中近東には当時サウジアラビアで石油コンビナートを建設していた住友化学の米倉会長も同行している。

 首相の海外訪問に経団連のメンバーがこのように大挙して同行するのは御手洗会長が初めてである。政局は変わりやすいということを忘れて御手洗会長は安倍首相に協力していった。そうした時に御手洗会長の出身会社であるキヤノンで偽装請負の問題が出て、厚生労働省栃木労働局から是正命令が出た。派遣労働者は製造業で3年以上働いたら正社員に昇格させなければならないのを、請負の形に変えてそのまま働かせていた、という。さらに御手洗会長はガソリンの暫定税率廃止の議論で経済財政諮問会議では廃止に賛成し、経団連に帰ってきたら、トヨタ自動車の張富士夫副会長に反対されてそれに同調するという事で朝日新聞に「二枚舌」と書かれた。これに怒った御手洗会長は朝日新聞にキヤノンの広告を1年間ほど停止した。

 「悪口を書く新聞に広告を出さないのは当然である」という考えだからである。こうした考えは奥田・経団連名誉会長にもあり、年金問題の審議会の後の記者会見で「新聞が悪口をいろいろ書くなら、広告を止める事も考える」と発言している。

 安倍首相は07年7月の参院選で自民党が民主党に大敗して9月に退陣に追い込まれた。次に総理になった福田首相は経団連との関係は安倍首相の時とは違って距離を置いた。余りにも御手洗会長が安倍首相に接近した事から自民党との関係もギクシャクした。御手洗・経団連名誉会長は「安倍さんに期待したんだが。あんなに早く退陣するとは思わなかった」と悔やんでいる。

 米倉会長の誕生と民主党政権との距離

 

キヤノンの工場建設を巡り大手ゼネコンの鹿島からリベートを取って脱税で逮捕された会社社長が御手洗会長の大分県の高校の同級生の後輩だった事などもあり、不祥事が相次いだ。このために1期2年で退任するのではないか、といううわさも出ていた。御手洗会長は09年中に次の会長を決める、と記者会見などで発言していたがなかなか決まらずに10年1月に延びた。経団連の会長は副会長から選び、70歳未満というのが内規や不文律としてある。米倉会長は異例の形で選ばれた。経団連の評議会議長であり、年齢も72歳で、その上住友グループの会社である。経団連の会長は石川一郎・日産化学工業社長から始まり戦後12人いるが、三井、三菱、住友の旧財閥から出るのは初めてである。御手洗会長の苦心の末の選出といえる。

米倉会長は若い時に長谷川周重・経団連副会長について経団連活動や日米財界人会議などの事務方の経験をしている。長谷川副会長は日米財界人会議の日本側代表を務めていたので英語が堪能な米倉氏が選ばれた、といわれる。

米倉会長の最大の課題は民主党政権とどのように付き合ってゆくかである。御手洗会長の時代は鳩山・小沢体制で入り込む余地は無かった。菅・枝野体制で民主党がどのように変わってくるかである。そうした時に枝野幹事長が連合よりも先に挨拶に来た事でほっとしたのは事実だろう。しかし、菅首相は市民運動から政治家になり財界とはほどんと付き合いはない。枝野幹事長も弁護士出身で財界とのパイプは出来ていない。民主党との財界のパイプはまったくないといっても良いだろう。そうした中で京セラの稲盛和夫名誉会長が小沢・前幹事長や前原誠司・国土交通相との関係でJALのCEO会長になっている。稲盛氏は京都商工会議所会頭を義理で勤めたが、経団連活動はまったくしていない。

米倉会長は兵庫県にある甲陽学院から東大法学部を出て、住友化学に入社した。米国デューク大学に留学するなど英語には堪能である。東大のときの同級生の亀井静香・国民新党代表が知り合いという程度で政治家との付き合いは多くない。もともと住友化学は大阪を中心に活動してきた事から東京での知名度は低い。低い知名度を上げようと住友化学では広瀬博社長が広報部の経験を生かして米倉会長の売込みを図っている。しかし、豊田章一郎氏が経団連会長になった時の20人の人員を配置したトヨタ自動車の支援体制には及びもつかない。高尾剛正・取締役専務執行役員が財界活動の面倒を見るというが、積極的に動いているふしは見えない。御手洗名誉会長も「キヤノンとしてもう少し広報活動などをすればよかった。経団連に任せすぎた」と反省している。

民主党の25%削減の温暖化対策や成長戦略に伴う消費税のあり方など経団連としては民主党との話し合いが必要である。民主党も小沢・鳩山時代とは変わるとしても米倉経団連会長としてもいろいろなルートを使ってパイプ作りをしてゆく必要があるだろう。
| 経済・財界 | 15:19 | - | - | pookmark |
2010.06.02 Wednesday
 朝日新聞社は6月24日の総会で秋山社長の留任と池内・代表取締役常務・グループ統括・大阪中之島新ビル建設担当、大狭常務取締役の体制を決めた。5年たった秋山社長は業績の低迷と初めての定期昇給だけの賃上げで辞任するのではないか、と見られていた。労組も秋山社長の経営責任を追及したが、新聞業界は読売新聞社も日経新聞社も最終利益で赤字になった、ということで留任しベア闘争も終わった。今回の人事で編集局が西村ゼネラルエディター兼編成局長と杉浦ゼネラルマネジャー兼報道局長のポストができた事である。朝日新聞社の説明ではゼネラルエディター兼編成局長が紙面の責任を見て、ゼネラルマネジャー兼報道局長は人事などの面を見ると、いう。その下の編集局の組織では今までグループ制で政治、経済、社会部が分割されていたのが、元に戻り政治部、経済部、社会部などになる。特に社会部は労働、生活、文化などに分かれて、どのグループが何を担当するか分からなかったのを、昔のように部制に戻す。新しい試みは数年で元に戻る事になった。

 ある幹部は「秋山社長が何を考えているのか?分からない事が多い。新聞社機能を通信社機能に変えてニュースを発信する会社にしようとしているが中途半端な感じがする。役員人事も評判の悪い常務もいるのに変えていない。次に誰にするかが見えてきていない。下の幹部は右往左往する事になる」と話している。次の社長は経済部出身の久保田泉常務というのがもっぱらのうわさだが、担当している広告の低迷でどうなるのか。迷走する朝日はどこに行くのか?
| 経済・財界 | 08:29 | - | - | pookmark |
2009.07.06 Monday
日本経団連の御手洗冨士夫会長は来年5月に2期4年の任期を終える。偽装請負の問題やキヤノンの大分工場を巡る脱税事件など倫理問題が出ていたが、何とかしのいで次の会長にバトンタッチする。次の候補者が、未曾有の景気の悪化で赤字になっており、適任者はいない事態が出そうである。最悪の場合は御手洗会長の続投まで考えられている。
 現在の段階では次の会長は本命はパナソニックの中村邦夫会長、対抗馬としては東芝の西田厚聡会長が候補者と見られている。特に中村会長は偽装請負の問題をキヤノンとともに抱えており、朝日新聞社への広告出稿停止を行った盟友である。考え方も似ており、御手洗会長は中村氏を口説いている。ところがパナソニックは09年は3800億円の最終赤字であり、10年も2000億円の赤字が予想されている。東芝も09年、10年ともに最終赤字が予想されている。とても経団連活動どころではない。パナソニックには松下副会長が関経連の会長候補でもあり、東芝も岡村相談役が日商の会頭を勤めている。こうしたこともあって経団連の会長には難しい。
 現在の段階で16人いる副会長のうち、黒字の製造業は東レの榊原社長、三菱重工業の佃社長の2社になってしまう。御手洗社長はこうした製造業以外の業種から選ばざるを得ないことも予想されて、候補者選びは難航しそうである。
 
 
| 経済・財界 | 08:52 | comments(0) | - | pookmark |
2009.06.29 Monday
朝日新聞社のOBの集まりである旧友会(中江利忠会長)の定時総会が5月14日に東京・有楽町の朝日ホールで開かれた。毎年この総会に社長が挨拶に来るが秋山耿太郎社長の発言にビックリしたOBは多い。秋山社長は「朝日新聞が2010年に赤字になるという想定はしていたが、2年早まった。09年度の予算を作っているが、予算が作れない状態で困っている」と次のように話した。
 広告収入の落ち込みが大きく、毎年100億円づつ減ってきているのが、米国の金融危機で08年9月15日のリーマン・ブラザーズの倒産を契機に広告がばったり減り、08年は200億円の減収になった。このために09年の予算で経費を155億円削りこんだ。聖域と言われる販売経費にも手をつけ60億円減らし、紙代を節約するために新聞を36ページを32ページにし、タクシーチケットは全廃し、ゴルフの会員権も売却中である。さらに大きいのは年金の補填額で260億円が必要である。
 こうしたことから人件費にも手をつけざるを得なくなった、という。09年夏の賞与は平均40%のカットを組合に提示している。朝日労組によるとこれだけのカットは今までなかったことで、一人当たり2カ月を割り込んだのは初めてのこと。役員は賞与はゼロで、報酬も09年4月から社長45%、常務30%、取締役25%、役員待遇が20%のカットを実施している。
 秋山社長は「こうした厳しい人件費カットに対して組合は秋山社長の4年間の総括と役員の報酬カット率はこれで良いのか?など6項目の質問を出してこれに答えている。これからはOBの皆さんの年金を引き下げることになるかもしれませんので協力をお願いします」と訴えた。旧友会の中江会長は「本社の挑戦を支援していきましょう」と話したが、年金を減らされる話しにはOBは憮然としていた。
| 経済・財界 | 06:42 | comments(0) | - | pookmark |
2009.05.28 Thursday
 御手洗会長は就任した時は重厚長大産業から選ばれてきたのを、軽薄短小の精密業界から初めて出てきたので期待も大きかった。御手洗ビジョンを打ち出し、国歌、国旗を大切にし、愛国心を高めることを訴えた。道州制実現に力を入れてきた。安倍晋三内閣ができ、憲法改正や教育改革に力を入れているのに同調した。安倍総理が「美しい国へ」という本を出し、御手洗会長は「希望の国へ」というビジョンを打ち出し、経団連の月刊誌で「美しい国と希望の国とは会い通じるものがありますね」と親しげに対談した。また、「強いニッポン」(朝日新書)という本を出し、伊藤忠商事の丹羽宇一郎会長と「会社は誰のために」(文藝春秋)を出版した。スタートした時には「何かやるのではないか」と期待を持たせた。ところが朝日新聞はキヤノンの偽装請負を徹底的にキャンペーンした。

 製造業の派遣社員は3年たった時には、社員にしなくてはならない。社員にすると人件費が高くなるので、身分を請負にして社員化を免れる。こうしたことが偽装請負とされてキヤノンの宇都宮事業所や大分キヤノンなどが労働基準監督署に摘発された。

 偽装請負の問題だけではなく、就任早々に道路特定財源の問題で経団連会長と経済財政諮問会議の委員との意見が違うことから「二枚舌」と書かれた。こうしたことが続いて御手洗会長は朝日新聞への広告の出稿停止を約1年続けて評判を落とした。この問題について日本記者クラブで質問されて「言論統制などではない。悪口を書かれている新聞に広告を出しても経済効果はないと言うことである」と平然と答えた。

 米国に23年間、仕事をしていたことで米国の経営については詳しい。米国が製造業を軽視して金融で失敗したことなどは十分知っている。御手洗会長は「米国の短期の利益を追求する経営方式は良くない。経営者が高い報酬を取っていることはおかしいと思う」とキヤノンは日本的経営を続けている。そうした考えの御手洗会長のキヤノンが偽装請負や不況になってすぐに派遣社員の首を切る「派遣切り」をしたことで、評判を落とした。

 大賀社長を重用した罪
 御手洗会長のようにいろいろな問題を起こし評判の悪い会長はいないだろう。その最大のものは09年2月に法人税法違反で逮捕されたコンサルタント会社の「大光」の大賀規久社長との付き合いであろう。大賀社長とは大分県・佐伯鶴城高校の同級生でキヤノンに入社した兄を通して知り合った。大賀社長はキヤノンの工場の建設を巡りゼネコンの鹿島に受注させたことから、斡旋料を受け取り、脱税したことから東京地検特捜部に逮捕された。大賀社長とは御手洗会長とは親しい関係がある。社員の結婚式には出ないという御手洗会長は大賀社長のキヤノンに勤めている長男の結婚式に出て挨拶をしている。また、大分駅前の御手洗会長の所有地の管理を大光に任せていた、事も明らかになった。
 大賀社長はキヤノンの役員室の改装などの工事を請け負っているほか、キヤノンのいろいろな仕事をしている。御手洗会長と親しいということでこうした仕事を取った、と見られている。
 大賀社長はキヤノンの役員室もフリーパスで通っていた、といわれている。犯罪人を我が物顔に社内を闊歩させる御手洗会長の倫理観は問題である。経団連には平岩外四会長時代に「企業行動憲章」が作られて3回改定している。「経済人は疑惑をもたれることはしてはならない」ということが書かれている。こうした行動憲章の見本とならなくてはならない御手洗会長が自らこうした行動をしていることは、反省する必要があるだろう。
 米国に23年いた御手洗会長にとって大分県の昔なじみの友達は頼りになったのだろうが。

 「経団連、顔を知らねば老人会」(坂戸・宮原常寿)という川柳が4月12日の毎日新聞に出ていた。今や経団連も老人会に堕してしまったのだろうか。 
| 経済・財界 | 08:30 | comments(0) | - | pookmark |
2009.05.27 Wednesday
 政治で二世、三世の世襲が問題になり、改革案が検討されている。ところが経団連人事ではこの世襲人事が今回の副会長人事で出た。トヨタ自動車の張会長のあとは同じトヨタの渡辺副会長、新日鉄の三村会長の後は同じ新日鉄の宗岡社長が就任する。約20年前の6代目の会長であった齋藤英四郎会長の時もこうした世襲人事が経団連活動の停滞の一因といわれた。当時も新日鉄、トヨタ自動車、三菱重工業、住友化学工業(現住友化学)がポストを譲らずに引き継いでいた。そうしたポストの世襲はいまだに変わらずに続いていることになる。
 御手洗会長は初めての精密業界から選ばれただけに副会長には従来の業界からではなく新しい業界から選ぶべきではなかったか。齋藤会長は「経団連の人事は委員長を含めて地域や業界を考慮して選任しなくてはならないので、固定してしまう傾向がある」と弁解していた。いまだにこうしたポストの世襲が続いていることは経団連活動の停滞の一因とも考えられる。
| 経済・財界 | 06:26 | comments(0) | - | pookmark |
2009.05.26 Tuesday
赤字会社が続出で頭が痛い御手洗会長

 日本経団連の新しい会館ができた。4月16日に東京・大手町で麻生首相ら700人を招いて披露式が行われた。2代目の故石坂泰三会長の発案で1966年に作った経団連ビルから約43年ぶりに移転した。新会館は現在の会館の西側で地上23階、地下4階の今までの倍以上の高さである。御手洗冨士夫会長は満面に笑みを浮かべて嬉しさを表していた。
 御手洗会長はあと一年で2期4年を終えて交代する。次の会長に誰がなるかがそろそろ名前が出ても良いが、今回は米国の金融不安が広がって、日本にも影響が及び、経団連の会員会社の重厚長大産業は軒並み赤字に陥ってしまった。代表例はトヨタ自動車であり、08年3月の連結決算では史上最高の税引き後利益を上げながら、09年3月期は創業以来初めての税引き後利益が赤字になる。経団連の副会長会社の電機産業のパナソニック、日立製作所、金融のみずほフィナンシャルグループ、証券の野村ホールディングスが赤字になっている。黒字の会社は商社の三菱商事、三井物産や生保の第一生命、不動産の三井不動産など数えるほどである。こうした業績が悪化しているために御手洗会長が将来の会長候補として副会長に任命した古川一夫・日立製作所社長は、09年5月に1期2年で退陣する。
 こうした途中の任期で退陣するのは異例である。日立製作所の業績の悪化の責任を取り社長から特別顧問に就任するためである。
 経団連の会長は歴代、自動車、電機、鉄鋼、電力から選ばれてきた。御手洗会長のような精密工業会から選ばれるのは珍しいケースであった。経団連を構成する五摂家はこれに銀行が加わる。
 業績が悪い中で次の会長候補を挙げるのは難しいが、御手洗会長が意中の人はパナソニックの中村邦夫会長といわれている。偽装請負の問題でマスコミにたたかれた時に二人は朝日新聞への広告の出稿をやめた仲である。マスコミ嫌いという点で二人は息が合っている、という。次に有力な候補者は09年5月に副会長になる東芝の西田厚聡・会長である。西田会長は早朝出社であり、その点で御手洗会長と同じで、頻繁に早朝に連絡を取り合っている。二人とも業績が悪いということで、辞退した場合には東京電力の勝俣恒久会長の名前も出ている。厳しい経済状態での会長選びに御手洗会長は頭を痛めるのは間違いないだろう。ぎりぎりまで決まらないことも考えられるのではないか。
| 経済・財界 | 13:44 | comments(0) | - | pookmark |
2009.04.30 Thursday
 BIG3は何故、経営危機を迎えたのか?

ヾ覿版金や健康保険の負担増
 参考 「なぜGMは転落したのか」(アメリカ年金制度の罠 ロジャー・ローウェスタイン著 日本経済新聞出版)

燃費と環境問題への対応の遅れ
 中・小型車への開発の失敗。利益の出る大型車の販売に依存。

Jつくりを軽視して、利益の出る金融会社に頼った。
 米国経済の流れ。金融万能主義。今回の米国経済の破綻の一因になる。

ぅ肇奪廚競争相手の日本メーカーに比べて高額の報酬やボーナスを取る。



 日本の自動車産業はどうなるのか?

。韮諭▲侫ード、クライスラーはトヨタ自動車など日本のメーカーの先生であった。

中・小型車の開発は、共同で行う。GM、フォードがいすゞ自動車、スズキ、富士重工業、マツダの株を取得。

トヨタ自動車が世界一へ。


トヨタ自動車のつまずきの要因
^γ慮・豊田市に本社を置くデメリット。世界の動きに鈍感になる。

∪こΠ譴悗量槁犬防發れた。

F本ではライバルの日産自動車がいなくなり、世界一ということで傲慢に成る。特に1949,50年の苦難を知らない新人類が官僚化している。

トヨタ自動車がGMにならない保証はない。豊田章男新社長には厳しい道が待っている。
| 経済・財界 | 08:13 | comments(0) | - | pookmark |
2009.04.22 Wednesday
 井之上パブリックリレーションズの井之上喬社長とは、広報学会などで知り合い広報関係のお手伝いをしている。井之上さんは突然にいろいろなことを言ってくる。「日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センターに行きませんか?」という誘いがあった。何のためかは言わずに、センターに行こうと言うのである。「同行するのはNTTソフトウェアの取締役の田中公紀さんです」「2月19日正午発のスーパーひたちに乗るので上野駅に来てください」という電話である。
 何のためにこのセンターに行くのか分からない中で弁当を買って集合した。既に井之上さんと部下の尾上さんが来ていた。そばに初めての田中さんがおり、紹介してもらった。田中さんはNTTの環境研究所の所長をしていた、という。電車の中で井之上さんが今回の見学の趣旨を説明した。それによるとこれからの環境問題を解決するには水素ガスを使ったエネルギーを活用しなくてはならない。水素ガスを作るために必要なのが原子力を使う「高温ガス炉」である。まだ日本では実験段階であるが将来のエネルギー源のために必要なものである。
 水戸の駅に着いたら迎えの車が来ており約20分で開発センターへ。玄関に高温工学試験研究炉部の小森芳廣部長が迎えに着ておりまず部屋で説明を受ける。原子力を使った高温ガス炉の研究は現在は3万キロワットの試験炉ができており、これから研究開発、実証試験をして2040年の商用化を目指している。現在、発電用の商用炉を作っているのは南アフリカ、中国であり、中国が2013年、南アフリカが2014年に運転開始をする予定である。
 日本の高温ガス炉は水素の製造設備と早期小型熱電併給炉を目的としている。いずれも5−60キロワットである。小森部長は「日本の研究が一番進んでおり、世界中から注目されている。環境問題がうるさくなる中でこうした技術開発が必要になってきます。原子力を使うので安全第一にしています」と話していた。
 昔、同じ朝日新聞社の経済部にいて茨城放送の社長をしていた山下宗公さんに電話して「水戸の近くでおいしい店は無いか」と聞いた。山下さんが紹介してくれたのがあんこう鍋で有名な「山翠」である。見学が終わった後にここで小森部長らと高温ガス炉の将来について語り合った。
| 経済・財界 | 08:30 | comments(0) | - | pookmark |
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