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2009.04.08 Wednesday
 3月2日午後に突然、テレビ朝日の「やじうまプラス」の担当者から電話があった。担当者は「東京中央郵便局の改築を巡って、鳩山総務相が文化財なので残すべきである、と言っていますがどう考えますか」というという。私は「この問題は既に昨年の9月15日付の『環境建築』で保存運動があるということは書いています。友人の建築家が全面的に保存しなければ意味が無いと言ってますが、所有者の日本郵政としてはとてもできない相談だと思います。既に大成建設が919億円で落札しているのだから、それをキャンセルすることは難しいでしょう」と答えた。
 担当者はそうした話をして欲しいという。3日の朝7時30分から放送するので夕方までにスタジオに来て欲しい、という。この日は夕方6時30分から仲間で会う約束をしているので夜9時ごろだったら「行ける」と答えた。考えて直してみると酒を飲んで赤い顔して出るのはまずいと、仲間と会う時間を遅らせることで取材を受けた。その中で「既に保存運動は2年ほど前からあって日本郵政も建築家の人で作る保存を考える『歴史検討委員会』で検討してきた。委員会の答申を受けて正面の一部を残して後ろに地上38階、高さ200mの「Jタワー」(仮称)を作ることにした。いまさら鳩山さんがいちゃもんをつけるのはおかしい。保存運動をするならもっと早くすべきである。前の増田総務相も認めたことである」と答えて鳩山さんの横槍と述べた。
 しかし、鳩山さんはこの問題に熱心で現地に足を運んで西川社長に「誰だ、こんなに壊したのは」というパフォーマンスまでした。簡保の宿の問題でオリックス不動産との契約を戻して、やり直したという自信があるのだろう。確かにこの建物は当時の吉田鉄郎氏が設計したモダニズム建築としては代表的な作品であっただろう。しかし、5階建ての建物には重要文化財の指定も無い。立て直すことで年間100億円の収入が入ってくる。郵便局会社にこれだけの収入が入るだけに、西川社長は「全国の郵便ネットワークを維持するためにも必要な建物である。予定どうり着工する」と発言した。これを支援するように桜井正光・経済同友会代表幹事は「(鳩山発言は)理解しがたい。民営化で活力と成長力のある郵政をつくるということを考えると、今度の発言はどうなのか」と批判している。
 朝日新聞は3月10日の一面で「日本郵政は東京中央郵便局の再開発計画を見直す方針を固めた。登録有形文化財としての登録を目指し、局舎の保存部分を拡大する方向で文化庁と協議する。大半を取り壊す現状の再開発案では、建物の文化的価値を理由に保存を求めている鳩山総務相らの理解を得られないと判断した」と報じている。このために4月建築確認申請、夏に着工、11年度中に完成というスケジュールはずれ込みそうである。
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