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2009.05.26 Tuesday
赤字会社が続出で頭が痛い御手洗会長

 日本経団連の新しい会館ができた。4月16日に東京・大手町で麻生首相ら700人を招いて披露式が行われた。2代目の故石坂泰三会長の発案で1966年に作った経団連ビルから約43年ぶりに移転した。新会館は現在の会館の西側で地上23階、地下4階の今までの倍以上の高さである。御手洗冨士夫会長は満面に笑みを浮かべて嬉しさを表していた。
 御手洗会長はあと一年で2期4年を終えて交代する。次の会長に誰がなるかがそろそろ名前が出ても良いが、今回は米国の金融不安が広がって、日本にも影響が及び、経団連の会員会社の重厚長大産業は軒並み赤字に陥ってしまった。代表例はトヨタ自動車であり、08年3月の連結決算では史上最高の税引き後利益を上げながら、09年3月期は創業以来初めての税引き後利益が赤字になる。経団連の副会長会社の電機産業のパナソニック、日立製作所、金融のみずほフィナンシャルグループ、証券の野村ホールディングスが赤字になっている。黒字の会社は商社の三菱商事、三井物産や生保の第一生命、不動産の三井不動産など数えるほどである。こうした業績が悪化しているために御手洗会長が将来の会長候補として副会長に任命した古川一夫・日立製作所社長は、09年5月に1期2年で退陣する。
 こうした途中の任期で退陣するのは異例である。日立製作所の業績の悪化の責任を取り社長から特別顧問に就任するためである。
 経団連の会長は歴代、自動車、電機、鉄鋼、電力から選ばれてきた。御手洗会長のような精密工業会から選ばれるのは珍しいケースであった。経団連を構成する五摂家はこれに銀行が加わる。
 業績が悪い中で次の会長候補を挙げるのは難しいが、御手洗会長が意中の人はパナソニックの中村邦夫会長といわれている。偽装請負の問題でマスコミにたたかれた時に二人は朝日新聞への広告の出稿をやめた仲である。マスコミ嫌いという点で二人は息が合っている、という。次に有力な候補者は09年5月に副会長になる東芝の西田厚聡・会長である。西田会長は早朝出社であり、その点で御手洗会長と同じで、頻繁に早朝に連絡を取り合っている。二人とも業績が悪いということで、辞退した場合には東京電力の勝俣恒久会長の名前も出ている。厳しい経済状態での会長選びに御手洗会長は頭を痛めるのは間違いないだろう。ぎりぎりまで決まらないことも考えられるのではないか。
| 経済・財界 | 13:44 | comments(0) | - | pookmark |
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