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2012.08.06 Monday
 

経営計画は計画通りにはいかないもの

 

 デベロッパーやゼネコン各社は長期の経営計画を作り記者会見をして発表している。株主などへの情報公開の一貫なのだろう。不動産業界のトップの三井不動産や三菱地所なども相次いで長期の経営計画の発表をした。三井不動産は毎年200人近くのマスコミを集めてホテルで発表している。今年は4月9日にコレド室町の「日本橋三井ホール」で行った。菰田社長、浅井、飯野常務、船岡経営企画部長の4人が説明した。前回は5年前の07年5月9日にマンダリンオリエンタル東京のグランドボールルームで岩沙社長、曾田副社長、齋藤常務、佐藤経営企画部長が出て説明した。

 前回の事が思い出される。この時は300人以上が会場に詰め掛けて熱気にあふれていた。岩沙社長は自信満々で説明を始めた。

 「今回の『新チャレンジ・プラン2016(07年度から16年度グループ長期経営計画)』についてまとまったので本日発表いたします。前回発表した『チャレンジ・プラン2008』については目標であった利益成長、財務基盤の強化が2年前倒しで実現できましたのでそれを踏まえて新しい計画を作りました」

 「今回のプランはステージ機▲好董璽賢兇吠未韻栃殕事業、開発事業、マネジメント事業、都市開発についての目標を作りました。3年後の09年度の目標は営業利益で2200億円としました。こうした目標はコミットメントとして実現しなければ責任を取るということです」

 当時の日産自動車のカルロスゴーンCEOのように岩沙社長は自信満々であった。ところが今回の菰田社長の「イノベーション2017(2012〜2017年度グループ中長期経営計画)」では次のように背景を説明している。

 「07年度に『新チャレンジ・プラン2016』をスタートさせましたが、08年のリーマンショックを契機にした金融危機とその後の世界不況、2011年の東日本大震災、欧州債務危機の深刻化など環境は大きく変化しました。このために09年度から11年度は危機対応期間として位置づけて新しい成長に向けて準備を進めてきました」と前提を反して、新しい計画を発表した。その計画では14年度の目標を営業利益で1630億円、17年度は2400億円と定めた。前回の岩沙社長の時は目標は9年度に2200億円としている事からして控えめな数字になっている。

 今回の発表では最後に定量目標を入れたが、前回のように目標数字よりも地道に売上げを増やしてゆく事に主眼を置いた。前回とは違い今回は菰田社長の後に第二部として「グループの住宅事業の強化について」ということで三井不動産レジデンシャルの藤林社長などが説明をした。

 長期経営計画の立て方も社長によって違うようである。経済は動いており計画どうりには行かないことが多い。

| 兼平様論点の原稿 | 10:59 | - | - | pookmark |
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