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2013.03.12 Tuesday
 

 LCC(格安航空会社)元年で航空利用者は増えており、海外からの旅行者も便利になっている。

  国土交通省航空局長 田村明比古(たむら・あきひこ)東京都出身。 80年東大法学部卒、4月に運輸省(現国土交通省)入省。富山県庁、アメリカ日本国大使館参事官、観光部旅行振興課長、福岡県などを経て航空局監理部総務課長、鉄道局次長。12年9月に現職。57歳。

 ―12年は格安航空会社(LCC)元年といわれていますが、全日空やJAL(日本航空)などへの影響はありませんか?

 12年3月にピーチ・アビエーション、7月にジェットスター・ジャパンなどのほかにエアアジア・ジャパンなどが就航しました。全日空系のピーチは関西空港―札幌、福岡、長崎が最初で次いで沖縄に路線を開設した。さらに海外へは5月から韓国・仁川、7月に香港、10月に台北と「いけいけどんどん」という勢いです。国際線と国内線合わせて11月には乗降客100万人を突破した。関西―札幌を見ても関西空港からの客は増えています。LCCのために今までの全日空やJALの客が減っている事はありません。今まで航空券が高いということで控えていた人やバスで旅行していた観光客が安いということで飛行機に乗るようになりました。

 ―この勢いはいつまで続くのでしょうか?

 今までの航空券は高いということで、格安な航空券が出てきたことで旅行する人はこれからも増えてくると思います。それでも日本では航空市場の中では3%のシェアしかありません。これは欧州市場の10年前の状態です。現在、欧州市場では30%を越えています。日本でもこの状態になるでしょうね。中期、長期的に見てLCC のシェアは増えてゆくと思います。ある調査によると今まで飛行機は敬遠していた人が安いので乗りたいという人が4割いたという事です。こうした新しい需要層を開拓してゆく、ということでしょうね。

 ―いいことばかりですが、問題はないのでしょうか?

 会社の規模が小さいので一つの機材にトラブルがあると何便も欠航してしまう。また、オペレーションに慣れていないために飛行機の運航率について大手に比べて改善の余地がある。体制を拡大しお客を定着させてゆく中で解決してゆかなければならないでしょうね。足元を固めながら着実に増やしてゆく事が必要です。一番の心配は事故です。急ぎ過ぎないように指導して行きます。

 ―羽田国際空港への乗り入れは出来ますか?

 当座の事を考えると羽田空港は混雑している。既存の内外の航空会社が乗り入れを希望しており、LCCには乗り入れる余地はないと思います。スロットに余裕のある成田国際空港や茨城空港などへの乗り入れが考えられます。

 ―海外からの観光客の誘致にLCCは役立っておりますか?

 海外路線も積極的に展開しています。海外の旅行客は格安航空会社には抵抗がないので非常に役立っていると思います。日本に航空会社が来やすいように23カ国と地域の間でオープンスカイ協定を結んでいます。一番の直近ではタイと結びました。タイからのお客は増えています。観光立国のための目に見えない努力を私たちはしているつもりです

| 観光立国 | 06:11 | - | - | pookmark |
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