マスコミが誤ったトランプ大統領
2016.12.19 Monday
マスコミが誤ったトランプ大統領
日本記者クラブでは今年の春から「変わるアメリカ 変わらないアメリカ 米大統領選」というシリーズを14回にわたり行った。春先にはある大学の教授は「トランプというのは泡沫候補でありそのうち消えてゆきますよ」と自信たっぷりだった。口をそろえてヒラリー・クリントンが勝つとまで言っていた。10月末の外国人記者クラブでの昼食会で米国通のグレン・フクシマ米先端政策研究所上席研究員も「クリントンが圧倒的に勝ちますよ。日本の人たちにとって良い結果になります」と話していたほど。
日本記者クラブでの大統領選が終わった後の講演の中であるベテラン記者は「今回の大統領選で敗れたのはクリントンではなく我々マスコミである。深刻に反省しなけらばならない」とまで発言した。
この誤報について橋下徹・元大阪府知事は「マスコミは現地に入って綿密に取材して、いろいろな動きをつかまなくてはならないのにそれをしていない。人に話を聞いて書くだけになっている。メディアの仕事は下品な発言の言葉尻をとらえて批判することではなく、政治家のメッセージの格を見つけ分析し、有権者に情報提供することですよ」と朝日新聞でのインタビューで語っている。
世界中でポピュリズムが選挙を動かしている。こうした中ではマスコミの正しい発言が必要になってきている。現在の経営難の中でのマスコミが時間と金をかけて有権者に本当の情報をとsどけられるかが、これからの民主主義が続けられるかどうかの分岐点になるのではないか?