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2020.01.03 Friday

閉そく状態の新聞ジャーナリズム?
政治関係の講演を聞いた。一つは「広報ソリューション懇話会」での日経の論説フェロ
ーの芹川洋一氏と、日本記者クラブの有志で行っている「日本ジャーナリスト懇話会」で
の朝日新聞政治部編集委員の高橋純子氏の講演である。いずれも約1時間の講演した後で
質問を受ける。二つの講演を聞いて今の安倍政権のいきづまりと新聞ジャーナリズムの閉
そく状態ということを感じた。日経と朝日にいるベテランから「今の若者たちが新聞、テ
レビを見なくなっている。何とかしなくてはいけないがスマホやツイッターなどでニュー
スを知ればよいというのである。こうしたことをどうにかしないと日本の政治だめになっ
てしまう。何とかしなくてはいけない」と危機感を募らせていた。若者たちの右傾化や政
治への関心の低さということより新聞、テレビに見向きもしなくなっていることを心配し
ている。こうした若者たちの動きに合わせるように安倍政権がやりたい放題して長期政権
が続いている、と分析する。
こうした状態を打開するためにどうしたらよいか。高橋氏は「メディアが分断されるこ
となく、力を合わせて安倍政権に立ち向かわなくてはならない。安倍政権が思うようにな
らないようなことをしなくてはならないのだが」と話す。芹川氏は「メディアが新聞、雑
誌、テレビ、ネットと4層化しており、その中で政権がメディアをかき回している。一番
勢いが良いのはネットでありこれがなんともわからないことが多い。このネットを古いメ
ディアと協調するようにしなくてはいけない」と指摘する。二人ともメディアが分断する
ことなく協力して安倍政権に立ち向かわなければならないという。しかし、この長期政権
に対して今の若者は歓迎しているふしが見受けられる。私たち古いジャーナリストは香港
の若者に比べて歯がゆい。芹川氏はネットによって個人が発信することで透明性が高まる
というメリットがあるが社会の分断が進み、フェイクニュースが流れやすい状況になって
いる罪もある、と指摘していた。
自民党の大勲位である中曽根康弘氏が101歳で死去した。私は約50年前に朝日新聞
の駆け出し記者の時代に群馬県の前橋支局にいた。1970年12月に総選挙があった。
当時は中選挙区制で群馬県は3区に分かれており、中曽根氏は群馬3区で高崎市、安中氏
を中心にした選挙区である。この選挙区は福田赳夫、小渕恵三、社会党の山口鶴男が戦い
、この年は公明党から庭山昌氏が立候補した。毎度、トップは福田で次いで中曽根、山口
、小渕の順であった。ところがこの時は中曽根がトップになった。福田を抜いたのは初め
てだったので中曽根さんは「福田さんに勝った」と喜んでいた。この選挙では中曽根陣営
は猛烈に運動をしていた。
この中曽根の後に社会党の石橋政嗣の死去が報じられた。石橋は長崎県・佐世保を選挙
区にしており、私も長崎支局が最初の勤務地だったので関心はあった。当時石橋は安保問
題で吉田茂などと国会で討論して、負かす勢いだった。この国会の討論は見ものであった

この日、私は「こうした論争が国会であれば若者たちも関心を持ってくるのではないか
?」と高橋氏に訪ねた。高橋氏は「今は小選挙区制でこうした政策については選挙民が関
心を持たないので議員が勉強しない」と答えていた。小選挙区制になり勉強する議員が少
なくなったのも事実だろう。しかし、国会は議論するところであり、二人の議員の死去を
聞いて、国会の論議が昔のように活発になることで若者の関心が高まることを期待したい
が。

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