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2020.04.01 Wednesday

勝負はスマホで読まれること
「二水会」という会がある。第二水曜日に朝日新聞の経済部のOBが現役の記者から最
近の動きを聞いて勉強する。2か月に1回の割合で開かれている。定年退職しても実際の
経済の動きを知っておきたいということから始まったようである。私は5年ほど前から参
加した。2月12日に80歳を超える長老から60歳台の若手(?)まで14人がプレス
センターに集まった。講師は医療や介護を担当している浜田陽太郎・経済部編集委員であ
る。
浜田氏は自分が書いた記事を中心に今の貧しくなった社会の断面をいろいろと話した。
びっくりしたのは浜田氏は書いた原稿を新聞に載せるよりも「いかにヤフーニュースに載
せるかが勝負で書いている」と話す。浜田氏はデジタル編集部デスクにいたこともありデ
ジタルには関心がある。
新聞の一面トップに書いても若い読者は
読んでなくヤフーニュースに載れば反響が大きい。朝日新聞にとってもヤフーニュース
に載ればヤフーから金が入る仕組みになっている、ようである。スマートフォン(スマホ
)でニュースを読む若者が多くなっている。電車の中でも新聞を読んでいる人よりもスマ
ホを見ている人が圧倒的でありことでもわかる。
新聞社も紙からインターネットでニュースが読まれることでいろいろ取り組んできた。
朝日新聞でもかなり早い段階で「アサヒコム」を立ち上げて読めるようにした。新聞各社
もそれなりで始めた。しかし、無料で始めたこのサイトは新聞記事をインターネットでも
読めるという域を出なかった。
そうしたなかでヤフーは新聞社や通信社からニュースを集めて「ヤフーニュース」を流
した。新聞社は最初の段階ではヤフーにニュースを流すことに抵抗した。強い新聞社ほど
自分のところのニュースは流さなかった。こうした苦労は19年10月に出版された
「2050年のメディア」(文芸春秋、下山進慶大総合政策学部招聘教授)に詳しい。
ヤフーニュースを作っている「ヤフージャパン」と新聞社、通信社との戦いも詳しく書
かれている。96年にスタートした「ヤフージャパン」は05年3月期には売上は5年前
の20倍となりポータルサイトとしては成長した。これを見て朝日、読売、日経は08年
1月に「あらたにす」を作りニュースを流したが、4年足らずで閉じた。
08年にアイホンが発売されスマホでニュースが見られるようになってから、ヤフーニ
ュースがますます読まれるようになった。今や朝日をはじめいかにヤフーニュースに売り
込むかが勝負になってきている。
新聞社や通信社との戦いは今やヤフーニュースとの戦いになっている。新聞記者も変わ
らざるを得なくなって来ている。

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