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2020.10.07 Wednesday

本田靖春氏の「不当逮捕」を読み馬場君をしのぶ

 

東大の2年までのクラスは経済学部と法学部が一緒で、フランス語を取ったので13ルームだった。この会は2か月に1回の割合で「13会」を開いている。9月の中旬に幹事の村田君から「相原君から馬場義宣君が死んだ、といってきた。7月の時の通知で『神経
内分泌腫瘍で抗がん剤で治療中で欠席する』という連絡があり、この病気で死んだと思われる」という連絡が入った。
馬場君は法学部で私は経済学部ということもありそれほど親しくはないが、検事になり、父親の検事総長になった義統の後を継ぐのではないか、と思った。この知らせがあった時にたまたま読売新聞社会部からノンフィクション作家になった本田氏の「不当逮捕」(講談社文庫)を読んでいた。この本では読売新聞の社会部記者の特ダネ記者の立松和博が東京高等検察庁に逮捕された。

昭和30年初めの売春防止法をめぐり、読売が二人の代議士が贈収賄で逮捕されると一面で報じた。これに怒った高等検察庁が情報源を探すために立松記者を逮捕した。
この背景には検察庁の馬場派と岸本義広派の暗闘があり、馬場派の河井信太郎検事がネタもとだ、と読んで岸本派は逮捕に踏み切った。立松記者は最後まで取材源を明かさなかったが、読売新聞側が二人の議員に迷惑をかけたと全面謝罪して終わった。立松記者はこ
れがもとで城南支局長に飛ばされて不遇のうちに死んだ。
この本は講談社のノンフィクション賞を受賞し、本田記者の名を高めた。
馬場氏は検事総長になったが岸本氏は大阪から衆院選に立候補し当選したが選挙違反でたくさんの運動員が逮捕されて、岸本氏は2回目で落選した。34年前に出版された本だが今でも読みごたえがある。

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